意味:
真実・型にはまった/ケーキ・固める/御託・流行語・専門用語・ナナメった物言い
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携帯電話の進む道
カメラ付き携帯について。
佐藤雅彦教授が、丁度4年前、活動の一部である毎月新聞の第一回「単機能万歳」というテーマで、この様なことを言っている。(ただし、初回のため出来は不満だった模様。あとがきより)
<引用開始>
実は僕も機能好きなら負けてはいない。僕の家を見渡すと、”多機能”と呼ばれる余分な機能がゴロゴロしている。
台所にはカセットデッキ付き電子レンジ――料理の手順をテープで教えてくれる(もちろん音楽も聴ける)。しかし、今や、あたためと解凍にしか使っていない。今に行けば、腹筋台付きぶら下がり健康機。ぶら下がり健康機だけだと使わなくなる恐れがあったので、腹筋も出来るタイプを購入。しかし、今やこれも洋服かけと化している。しかも腹筋台の分洋服かけとしても使いにくい。
もちろん便利な多機能も少なくない。Fax付き留守番電話やテレビデオ、時間差めざましなどは、僕も重宝している。
<引用終わり>
これはマーケティング等で言われるドメインの問題である。ドメイン=対象領域が的確に設定されたものが優れており、使いやすく、いつまでも残っている。
この後の文章でも、単機能・ひとつの目的に沿った物が使いやすい、と書いてある。
(今後はメーカーに焦点を当てますが、文中では消費者側も無用な機能に対して考えるべきだ、と述べてあります)
携帯電話にカメラが付属しているということは、この原則に合っているだろうか。
電話として捉えるとカメラは意味を成さないが、コミュニケーションのツールとしてみた場合はカメラに価値が出てくる。
第一世代は、とにかく外で話すためだけに存在した。第二世代では、コミュニケーションのツールとして爆発的に発展した。
さらに言ってしまうと、現在の携帯電話は「ケータイ」と略されるだけあって、「携帯する」というドメインになった。
時計、カメラ、メーラー、メモ、カレンダー、スケジューラ、ゲーム、もうしばらくすると非接触ICカードで小銭入れにもなる(Suicaをテープで貼り付ければ良いのでは?)
現在・財布の中身はほとんど情報であり、金銭・各種クレジットカード・ポイントカード・身分証明証、すべてデータにして格納することは不可能ではない。
持ち運べる「情報」を扱うものがすべて統一される日も近いのだろう。どんどん多機能な単目的製品になる。
カメラ付き携帯は、その第一歩である。
余談であるが、現在のところの「携帯」の次ドメインは何になるだろうか。
メーカー側としては、次世代には家電の操作、留守時の来客の対応、テレビ電話、などなど「家」の機能を持たせたい様ではあるが、メンタルモデル(ユーザーが心理的に持っている動作のモデル)にあまり外れすぎるとドメインとして効果を成さず、無用の機能ということに成りかねない。
佐藤雅彦教授の言葉を借りると、
「なんでも使える」は「なんにも使えない」に通ずるのだ。そんな簡単な基本をどうも私たちは忘れがちである。
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